オウムが残した最大の謎「國松長官狙撃事件」の真相 (2/2ページ)
電話の主は國松氏に続くターゲットとして、警視総監らの名前を挙げ、オウムへの捜査を止めるように脅迫したんです」(前出の社会部記者)
北朝鮮工作員、反社会組織関係者、警察内部関係者など、さまざまな犯人説が挙がったが、國松氏の狙撃事件から8日前の3月22日には、地下鉄サリン事件などの嫌疑でオウム真理教関連施設への一斉強制捜査が行われていた。そのため、オウム関係者による犯行が疑われ、複数の容疑者が逮捕されたが、いずれも不起訴となっている。
最後に有田氏もこう言う。「あれはオウムじゃないですよ。事件当初は警視庁の最高幹部も僕に“120%オウムです”と言っていた。しかし、10年に、中村泰が犯人だとする本(『警察庁長官を撃った男』。著者・鹿島圭介)が出ましたよね。あんなリアリティがあるのに逮捕、取り調べに行かなかったのは、やはり警視庁のサイドの、犯人をオウムにしたいという政治的思惑もあってのことではとも思います。オウムが犯人ということは、もう完璧にありえないと思います……」
10年に時効を迎えた事件の謎が解明される日は、来ないのかもしれない――。