テニスの国際大会で分かった、ハイパフォーマンスを維持できる人の特徴とは? (2/3ページ)
どんなに働いても変化についていけない」ということです。
――同じ状況は日本でも見られます。特に「過労死」という言葉が生まれたように、日本人はオーバーワークになりがちです。その意味では、この本は日本人の救いになりそうです。ボニー:日本人は世界でも一番働くのではないかと思うくらい、真面目に働きますよね。また、自分に対するハードルを高く持ち、これだけのことを成し遂げなければ十分ではないと思い込んでいる。実はそれが問題だと思います。
私自身がそういう人間であったから、足手まといになりたくないし、みんなが頑張っているから自分も頑張ろうとする。でも、それって幸せな生活ではないですよね。幸せな生活を送りたいし、満足感も得たいと思う人もいるでしょう。
この本はそういう人たちに向けて書いた本なんです。
ボニー:いえ、「あなたは変わらないとダメ」と言うつもりはありません。色んな調査・研究の結果から得た知見を私たちは利用して、そのメソッドを開発した、その事実を提示しているということです。
働き過ぎて疲れていると最高の実力は出せませんよね。アイデアも閃かない。そこでマイクロ・レジリエンスという方法で回復を促し、その人がもともと持っている能力を常にベストな状態で発揮できるようにする。ゆっくりでいいから具体的で現実的な方法を取っていくことで、脳の動きも判断力も少しずつ良くなっていくのだと思います。
――少しずつ良くなっていく。なるほど、「こういう働き方以外にない」からの脱却ですね。ボニー:そうですね。本当に立ち止まってしまったら終わりですよ(笑)。“Don’t Stop!”です。
――「マイクロ・レジリエンス」はボニーさんたちが作った言葉と書かれていました。この発見に至った経緯を教えて下さい。ボニー:すでにリサーチから、食生活を正すとか、睡眠をとるとか、運動をすれば、パフォーマンスは良くなるというのは分かっていましたが、それは誰でも知っていますし、その日に実感しにくいものです。だから、「今日少しでも実践すれば結果が出る」という回復法を私たちは探しました。
ヒントになったのはテニスのウィンブルドンです。