明治維新150年の今だからこそ知っておきたい幕末日本のスゴい取り組み(1) (1/3ページ)

新刊JP

『明治日本の産業革命遺産 ラストサムライの挑戦! 技術立国ニッポンはここから始まった』(集英社刊)の著者、岡田晃さん
『明治日本の産業革命遺産 ラストサムライの挑戦! 技術立国ニッポンはここから始まった』(集英社刊)の著者、岡田晃さん

今年2018年は「明治維新150周年」。
NHKの大河ドラマでは「西郷どん」が放送され、いつになく幕末から明治という時代に注目が集まっている。

ところで、この時代は日本が産業面や経済面で長足の発展を遂げた大成長の時代でもある。『明治日本の産業革命遺産 ラストサムライの挑戦! 技術立国ニッポンはここから始まった』(集英社刊)は、2015年にユネスコ世界遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼・造船・石炭産業」の歴史的意義を史料価値の高い当時の写真を交えて紐解くことで、幕末から明治の日本の実像に迫る。

今回は著者で経済評論家の岡田晃さんにインタビュー。幕末の日本で始まった近代化について、その一端を語っていただいた。

■今の日本に見える幕末との共通点 ――『明治日本の産業革命遺産 ラストサムライの挑戦! 技術立国ニッポンはここから始まった』は、日本の近代化の夜明けともいうべき幕末にスポットライトを当てて、当時の人々の取り組みと功績を紹介していきます。まずは、なぜ今このテーマで本を書こうと思ったのかについてお聞かせ願えますか?

岡田:私はもともと経済記者で、今も経済をテーマに取材したり、情報発信をしています。その仕事の中で、これからの経済がどうなっていくのかを考えるためにはやはり歴史から学ぶことが重要だと思うようになりました。それで時代を遡って調べていったら、幕末と今の日本との間の共通点に気づいた。

具体的にいえば、バブル崩壊以降長く経済が低迷して、ここ数年ようやく景気が上向いてきたとはいえまだまだがんばらないとこの先大変な未来が待っている、という今の日本は、長い鎖国下で経済が停滞した後の幕末の日本によく似ています。当時は西洋文明との本格的な接触があり、開国ありと、様々な刺激を受けたことで危機感を持った人々の努力によって明治以降の近代国家の基礎ができました。

もちろん、当時のことをそのまま現代日本に当てはめることはできませんが、我々が今何をすべきかということを考えるうえで参考になる部分が多くあります。

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