田の字のラインを引いて、ボールをバウンドさせ合うあの遊び 何と呼んでいた? (1/3ページ)

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「伝承遊び」ということはかなり昔から認知されているのか(画像は日本スポーツ協会公式サイトより)
「伝承遊び」ということはかなり昔から認知されているのか(画像は日本スポーツ協会公式サイトより)

小学生のころ、休憩時間に外でどんな遊びをしていただろうか。ドッジボールや鬼ごっこ、と挙げればキリがないが、広島出身の記者(30代)の記憶に残っているのは「たいげん」と呼ばれていたボール遊びだ。小学生以降はやる機会もなく、ある種レアな経験だった。

恐らく名前では通じないと思われるので、簡単にルールを説明すると、地面に田の字型のラインを引いて、4つのマスに1人ずつプレーヤーが入り、ドッジボールやテニスボールなどを手でバウンドさせ合うあの遊びだ。

正式名称は......わかりません

ひとまず「ボールをバウンドさせるアレ(仮称)」としておくこの遊び、一定の世代では結構流行っていたはずなのだが、謎が多い。

例えば、40年ほど前の書籍では、東京から四国まで広がっている一方で、北陸や山陰では遊ばれていないとされている。しかし、当時も今も、全国的な調査が行われているとは思えないので、果たしてこの分布域がどこまで正しいのかはよくわからない。

名称は地域ごとに無数にあり、そもそも正式名称や一般名称すら不明。というか、正式名称とか、ないような気がする。

日本スポーツ協会や日本レクリエーション協会は、公式サイト上でさまざまな遊びを紹介しており、「ボールをバウンドさせるアレ」もその中のひとつとして取り上げられている。「天大中小」という名称だ。


「伝承遊び」ということはかなり昔から認知されているのか(画像は日本スポーツ協会公式サイトより)

両協会のサイトで名前の由来が明記されているわけではないが、4つのマスはそれぞれ「天」「大」「中」「小」と名前がついており、それがそのまま名前になっていると考えられる。

天が最高ランク、小が最低ランクで、ボールをバウンドさせる際にアウトになったり、ルールに則った処理ができなかった場合、プレーヤーは自分がいるマスから1ランク下のマスへと移動する。この遊びの仕様上、マスがランク分けされている必要があるのだ。

体育協会のYouTubeチャンネルでは、実際に遊んでいる様子が公開されている

さらに細かくローカルルールや独自ルールがあるようだが、名称にテーマを絞りたいので、ルールの差異については割愛する。

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