明治維新150年の今だからこそ知っておきたい幕末日本のスゴい取り組み(2) (4/4ページ)

新刊JP

職人の技術は高かったというお話をしましたが、とはいえ何もない中でスタートして、わずか30年という、バブル崩壊から今までと同じくらいの年月で工業の近代化を成し遂げてしまった。もちろん、途中で何度も失敗していますし、何度も諦めかけています。それでも決して投げ出すことなくやり遂げた。

単に粘り強かったということだけでなく、時代に後押しされたところも大いにありますが、彼らの諦めない不屈のチャレンジ精神には、今の元気をなくした日本にとって学ぶところがあるのではないでしょうか。

そしてもう一つは「日本経済はまだまだ捨てたものじゃない」ということです。この本で取り上げた幕末の先人たちが築き上げたものの上に、私たちの経済は成り立っています。しっかりとした土台があるわけですから、その上に新たにパワーアップした日本を築いていけばいい。

この本を読んで、当時の人々の熱気を感じ、新しい社会を作ろうとした志の高さを知っていただけたらうれしいですね。
(新刊JP編集部)

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