【小説】国芳になる日まで 〜吉原花魁と歌川国芳の恋〜第16話 (1/3ページ)
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【小説】国芳になる日まで 〜吉原花魁と歌川国芳の恋〜第15話 ■文政八年 正月(1)その男の背後には花が咲く。
でも、今年は違う。
後ろだけではない。
男の周りは、花でいっぱいだ。・・・・・・
文政八年正月二日。
みつはいつになく落ち着いた気持ちで正月を過ごしていた。
見世が仕舞い日のこの日、苦手な日中の挨拶回りをようやく終え、日が暮れたら湯屋に行こうと妹女郎の美のると約束している。
(今年も、あの人は来ているのだろうか)
みつは国芳のくれた浮世絵を眺めた。


