他人に流される人に決定的に欠けているもの (3/4ページ)

新刊JP

「真実」「信頼」「進化」という三つの「S」をものすごく大事にして、これらを高めるためにものすごく真剣に取り組もう、ということで「超ドS」としました。

――人間関係で苦労されたとお話されていましたが、10代から会社経営をされるなかで、かなりアップダウンのある人生を送られてきたと聞いています。失敗したり挫折したりした後に再起できた要因はどんな点にあるのでしょうか。

大坪:最初に失敗したのは二十歳くらいの時で、まさに人間関係のトラブルが原因でした。営業会社を経営していたのですが、スタッフが顧客のお金を持ち逃げしたり、任せていた人間が僕の人脈を全部さらって新しい会社を創っていたりといったことで経営が傾いてしまった。辞めてもらう従業員に退職金を払ったりといったこともあって、借金が1億円くらいまで増えてしまったんです。

再起できた要因は、今思い返すと「思い上がり」だったと思います。昔から「自分は天才だ」とか「人とは違う人間だ」というような根拠のない自信だけはあって、今考えるとそれはダメなんですけど、当時はその思い上がりが「一度億万長者になれたんだから、もう一度なれるはずだ」という気持ちにさせてくれたのは確かです。

それで、もう一度事業を興して再起することができました。それで、「ほら見ろ、やっぱり天才だ」と。

――強烈な自我ですね。

大坪:はじめの時はそれでよかったんです。でも、ある時に上がれなくなった。

ものすごくセルフイメージが高くて、自分は天才だと思っているのに、なぜかうまくいかない。何をしてもダメで、いつも借金取りに追われていて苦しい思いをする。

その時に仮説を立てたんです。「もしかして俺って実は天才じゃなくて、ただの雑魚なんじゃないか。これまでのことは全部ラッキーだっただけなんじゃないか」と。そう考えたら全部腑に落ちました。

――ただラッキーだっただけではないと思いますが。

大坪:当時はそう思ったんです。たまたまついていただけで、本当の実力ではなかったんだと。

それからは妙に謙虚で優しくなってしまいました。

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