雪隠、東司、後架…いくつ読める?いろいろあるトイレの呼び方 (1/3ページ)
はばかり、厠(かわや)、雪隠(せっちん)、東司(とうす)、後架(こうか)、閑所(かんじょ)…これぜーんぶお手洗い…もとい「便所」のこと!
歌川広景「妻恋ごみ坂の景」
さて、なんでこんなに別名が増えてしまったのか。そこにはぼっとんよりも深~い歴史がありました。
今回はトイレのさまざま呼び方を紹介します。呼び名に関しては以前紹介した「雨の呼び名」も面白いので、合わせてどうぞ。
なんと400語超あるとも言われる日本情緒あふれる「雨の呼び名」を一挙ご紹介厠(かわや)
かわやは数多くある便所の別名でも古く、『古事記』『日本書紀』や『万葉集』にも見られます。国学者の本居宣長は、『玉勝間』で水上で用便する原始的な水洗便所を「河屋」と称しています。川など水の流れのあるところに掛け渡した建屋を「川屋」と呼んだというわけですね。
また、現代では住居の中にお手洗いを作りますが、少し前までは母屋のそばに設けるのが一般的だったため、「側屋(かわや)」とする説もあるそうです。
トホホ…。