松井秀喜への連続5敬遠事件から10年後に明徳義塾が爆発させた圧倒的攻撃力 (1/2ページ)

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松井秀喜への連続5敬遠事件から10年後に明徳義塾が爆発させた圧倒的攻撃力

 今大会の高知県代表は高知商である。平成に入ってからは明徳義塾が夏の甲子園に18回も出場するなど高知県球界を引っ張っていたが、第100回の今回は戦後直後から県勢の代表として活躍してきた古豪が平成の強豪に県予選決勝で大勝。一矢を報いる形となった。

 とはいえ、敗れた明徳義塾は平成の世に、そして21世紀に入ってからこれまで高知県勢で唯一、夏の選手権制覇を成し遂げたチームでもある。2002年第84回大会のことだった。

 この年の明徳は、守りではMAX140キロ超えの右腕・田辺佑介(関大─トヨタ自動車)と筧裕次郎(元・オリックス)のバッテリーを中心に俊足強肩好打のショート・森岡良介(元・東京ヤクルトなど)など堅守が光り、攻撃でも3番で主将の森岡、4番・キャッチャーの筧を中心に強打を誇っていた。またバッテリーが3季連続、森岡が通算4度目の甲子園と大舞台での経験値が多い選手がいるのも強みであった。

 初戦で酒田南(山形)を5‐0で下し快勝発進した明徳は続く2回戦でも青森山田に9‐3で圧勝。3回戦で常総学院(茨城)との強豪対決を迎えることに。試合は7回を終えて4‐4と互いに譲らないがっぷりよつの展開に。だが、8回表に2死一、二塁のピンチを招くと左翼線に飛んだ打球にダイビングキャッチを試みたレフトの沖田浩之が打球を後方に逸らし、2点を勝ち越されるタイムリー三塁打とされてしまった。

 その裏、明徳の攻撃も下位打線が簡単に凡退して2死。1番・山田裕貴の打球も平凡な三塁ゴロとなった。だが、これを常総のサードが悪送球し、2死ながらランナーを出すことに成功。ここで打席に入ったのが、先に痛恨のミスを犯した沖田だった。そしてこの沖田が名誉挽回とばかりに常総のピッチャー・飯島秀明の2球目を振り抜くと、何とライトスタンドへと打球が消えていった。同点2ランとなったのだ。さらに明徳は続く3番・森岡が初球を右翼席中段に豪快な勝ち越しソロを放ち、7‐6と逆転に成功。そのまま押し切ったのだった。

 準々決勝では西村健太朗(読売)─白濱裕太(広島東洋)の2年生バッテリーを擁する広陵(広島)と対決。この試合でも森岡が3安打、4番の筧も2安打するなど中軸の活躍で西村を粉砕。7‐2の快勝を収める。

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