平安時代の悲劇のヒロイン、源頼朝の長女「大姫」その悲恋と貞操の生涯(下) (5/5ページ)
斷金の志に堪へず、ほとほと爲石の思ひに沈みたまふか。かつは貞女の操行、衆人美談するところなり」
※建久五1194年7月29日条
など、10年経っても許婚を忘れず想い続ける姿に、感動する者も少なからずいた事が察せられます。
終わりに
大姫を供養する岩船地蔵堂。今も多くの観光客が参拝する。
大姫は許婚である木曽義高と同じ常楽寺(鎌倉市大船)の裏山に葬られ、今も心ある方が献花・焼香されています。
また、ところ変わって亀ヶ谷辻(鎌倉市扇ガ谷)では、大姫の死と悲恋を悼んだ北条・三浦・梶原らの御家人が野辺送りを執り行ったと『北条九代記』に伝わり、やがて彼女の菩提を弔う岩船地蔵堂が建立されて今日に至ります。
頼朝公の政略に翻弄されつつも、けなげに純愛を守り通した大姫の人生は、困難に屈しない愛情の尊さを伝え続けることでしょう。
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