A型・B型をO型に。腸内酵素で血液型を変換することができることが判明(カナダ研究) (1/4ページ)
血液型を変える鍵を握るものが腸の中にあるかもしれない。
人間の消化管の中に潜む腸内細菌によって作られた酵素を使うと、血液型を決定している糖を赤血球表面から剥ぎ取れることが判明した。
これまでにもB型をO型に変える酵素ならいくつか見つかっているが、A型・B型の両方をO型に変えられる酵素が発見されたのは初のことだ。
・O型血液の需要
現在最も需要が多い血液はO型だ。なぜなら細胞膜に糖(抗原)がないために、普遍的な献血用血液となるからだ。

糖は合わない血液型が混ざると、激しい免疫反応を引き起こす。しかしO型の血液の場合は、誰でも赤血球細胞に対する免疫反応が生じることなく輸血を受けることができる。
それとは対照的に、A型・B型・AB型の赤血球細胞の表面にはそれぞれ特定の抗原が付いている。
つまりA型の人はA型かAB型の人にしか献血することができないということだ。あるいはB型の人ならB型かAB型の人にしかできない。
・間違った血液型を輸血されるとどうなってしまうのか? : カラパイア
ならば問題となる抗原を取り除いてしまえば、誰にでも使える普遍的な血液に変えられるということだ。
・抗原を取り除き、普遍的な血液に変えられる酵素
現時点ではそれを実用化できるほど安全かつ効率的な酵素は発見されていないが、カナダ、ブリティッシュコロンビア大学の生化学者スティーブン・ウィザーズ氏らは、その有望な候補を発見したと考えている。