ロシアの巨大クレーター「パトムスキー・クラテル」の謎がついに解明か?新たなる仮説が提唱される(ロシア) (1/3ページ)
当初、”それ”は隕石の衝突によるクレーターだと考えられていた。
だが、どいういうわけか、そこだけ植物が生えておらず、また野生動物が近寄らない。地元では邪悪な力が宿るとして住民たちから恐れられ、またある者は中性子星が地球に開けた穴だと信じている。
果たして”それ”とは何のことか?
1949年に発見以降、長年研究者を不思議がらせてきた、UFO型の巨大な突起物「パトムスキー・クレーター」のことである。
最近になってその正体について新たなる仮説が提唱された。それは中性子星のような興味深いものではなく、もっと現実的な説明だ。
・パトムスキー・クレーターを発見した地質学者
「炎のワシの巣」との異名で知られるパトムスキー・クレーターは、1949年、ロシアの地質学者ワディム・コルパコフによってシベリア南東のイルクーツクの僻地で発見された。
粉々になった石灰石が環状に盛り上がっており、直径160メートル、高さは40メートルある。
輪に囲まれた中央は12メートル盛り上がる。体積にすると20万立法メートルで、重量は100万トンにも達する。一体、何が原因で生じたのだろうか?
自分の頭がおかしくなったのかと思った。遠目には大きな炭鉱のようで人がいるのではと思った。だがそんなはずがない。ここはタイガの真っ只中だ。
近くに内務人民委員部の労働キャンプなどないことは確かだった。それで、考古学的な遺跡ではと考えた。だが辺りに暮らすエヴェンキ族もヤクート族も古代エジプトとは無関係だ。石を積んでピラミッドを築くような芸当は無理だ――コルパコフ
地元の人たちはこの場所を既に知っていて、そこには邪悪な力が宿っており動物すら近寄らないこと、輪の中に足を踏み入れた者は変死を遂げることなどを、口々にコルパコフに警告を出した。