今季初勝利は、対法大29年ぶりの勝利。専大、逆転勝ちで大きな自信。 (2/2ページ)
白×緑のジャージーがそれでも勝利に届いたのは、離されかけても諦めず、15人が一体となって攻め、トライを取り返し続けたからだ。
前戦の大東大戦では留学生パワーの圧力を受けたこともあってミスを連発。3フェーズを重ねられなかった。
しかし、この日はリードされても積極さを失わなかった。
後半15分、28分のFL坂本洋道のトライは、それぞれラインアウト、スクラムからFWがしつこく前へ出てインゴールへ近づき、得点に結びつけた。坂本は大東大戦のパフォーマンスがあまり良くなかったが、首脳陣からスタッツを示されて指摘を受け、この日覚醒した。
後半35分からの同点劇、逆転劇では、メンタル面での強さが見えた。
同点トライは、その直前のアタックで攻め切れず、地域を戻されてのラインアウトからSH片岡領が走った。
決勝トライは自陣で長く守り続けた後、相手反則を誘い、ペナルティキックで前進。ラインアウトでノックオンをしてチャンスを逃したかに見えたが、直後のスクラムでボールを取り返したところから攻め切った。
決勝トライを決めたWTB夏井勇大は、「苦しい時間帯にみんなが体を張っていた。自分にボールが回ってきたら絶対に決めるつもりだった」と話した。
試合後、村田監督は話した。
「体力的に自分たちの方が上回っている自信はありました。3フェーズ以上重ねればトライを取れると思っていたので、グラウンドいっぱいボールを動かして、攻めようと話しました」
「敵陣に行くとき以外はキックは使わず攻め続けよう」と、自分たちのスタイルをやり切ることに集中しての勝利。好敵手からの勝利は歴史を変えるだけでなく、自分たちの内面を変えるものになるかもしれない。
この試合に続いておこなわれた流経大×中大は、流経大が後半地力を発揮して29-7で勝利した。