季節の変わり目に起こりやすい! 早期治療が必須の「扁桃炎」 (2/3ページ)

週刊実話

これが慢性扁桃炎です」

 仕事などの都合で、なかなか医者に行けない成人は、扁桃炎から慢性扁桃炎に移行してしまうケースが珍しくない。Bさんの場合は、まさにそれだった。ただ、その後は医者とうまくコミュニケーションを取りながら処方薬を飲み続け、症状が改善できたという。

 また、別な一例を挙げると、自営業のAさん(52)の場合、病状はもっと深刻だった。咽頭の痛みと40度近い高熱のため、大学病院の耳鼻咽喉科で診察を受けた。すると「扁桃炎が重症化して、首の奥まで膿がたまっている」と言われる。

 ただちにAさんは緊急手術となり、入院生活は1カ月近くまで及んだ。その上、退院した後も扁桃炎を繰り返すなど慢性化してしまい、最終的にはノドを切開、扁桃の摘出手術を受けることになった。
「扁桃は、口を開けたときに見える口蓋垂の両脇にあります。ここは免疫細胞が集まっていて、鼻や口から気管、そして肺へ細菌が侵入するのを防ぎます。ですが、扁桃炎は風邪や体の疲れ、ストレスなどをきっかけに発症することが多く、扁桃に溶血性連鎖球菌などの細菌が感染し、それが増殖し咽頭痛、全身倦怠感、関節痛などに襲われ、仕事が出来ないほど激しい症状になります。これを放置すると、心臓や腎臓に障害が起きることもあるので、しっかりと治療する必要があります」

 こう説明してくれたのは、東京労災病院内科腎代謝担当・川嶋達哉医師だ。そして、さらにこう付け加える。

★こじらせないことが重要
「扁桃というのは、今では細菌やウイルスなどの病原菌が通る最初の部位(関門)と捉えられ、そこには常に炎症が起きるとされている。健康な時なら炎症があってもたいしたことはありませんが、風邪をひき、疲労やノドが乾燥すると細菌が増殖、炎症が酷くなります。一番怖いのは、最初は扁桃だけの炎症だったものが、扁桃の周囲、そしてノドの奥にまで広がって膿がたまり、さらに炎症が頚部から食道へ、食道から胸へと広がっていくことです。

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