季節の変わり目に起こりやすい! 早期治療が必須の「扁桃炎」 (1/3ページ)

週刊実話

 発熱やノドの痛みがあり、風邪だと思い市販の薬を飲んだが、治りが悪い…。こんな場合、ノドの入り口付近の扁桃が炎症を起こした「扁桃炎」かもしれない。放置すると慢性化し、悪化すると手術が必要に。たかがノドの痛みと思わず、すぐに病院で診てもらおう。

「扁桃炎」と聞くと、ノドの痛みや発熱があるため真っ先に風邪を想像しがちだが、この病気を甘く見てはいけない。手当てが遅れると首の奥まで膿がたまり、手足が麻痺し、緊急な切開手術や長期入院が必要になる。最悪の場合、死に至るケースもあるといわれ、一度よくなっても再び重度の症状を繰り返すという厄介な病気でもある。

 扁桃炎の最も分かりやすい症状に「ノドの痛み」が挙げられるが、ここで一例を紹介しよう。

 会社員のBさん(46歳)は、食事をするときノドに違和感があった。1週間ほど前に風邪を引いたが、鼻水やクシャミはなかったものの、ノドの痛みだけが残った。食べ物を飲み込むのも辛かったが、その後、市販の薬などを飲みながら耐えていた。そして、症状改善には3週間近くかかり、ようやく収まった。

 しかし、その後も、2〜3カ月に1回ほどの割合で40度近い高熱と激しいノドの痛みに襲われるようになった。酷い時には会社を2、3日休むほどの痛みがあり、堪らず近所の耳鼻咽喉科医院へ駆け込み、診察を受けたところ「慢性扁桃炎」という診断が出された。

 治療を続けたBさんは、1年間に何度も欠勤を繰り返すようになり、閑職への異動を余儀なくされた。

 日本医科大学病院耳鼻咽喉科大久保公博主任教授は、こう説明する。
「一般的にいって扁桃炎は風邪などをきっかけに発症するケースが多い。ウイルス感染に伴い、扁桃の一つである口の奥の口蓋扁桃に溶血性連鎖球菌や黄色ブドウ球菌などの細菌が感染して炎症を起こすのです。最初に扁桃炎を起こしたとき、抗生物質や鎮痛剤などを医者に処方してもらい、数日間服用すれば治り、再発は繰り返しません」
 しかし、このときに薬による十分な治療をしないと、厄介なことになる。
「口蓋扁桃にはくぼみがあるため菌が住み着きやすく、一度そこに入り込むと完全にやっつけるのは困難。そのため、2〜3カ月に1回ほどの割合で何度も扁桃炎を繰り返すようになる。

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