田中角栄「名勝負物語」 第二番 福田赳夫(2) (3/3ページ)

週刊実話

そのあと、田中の知人が本場の無修正ポルノ映画に誘ったんだが、福田は『行こう、行こう』、田中は『イヤだ』で、結局、これは実現しなかった。もともと田中は“下ネタ”嫌いで知られていたが、両者の来たるべき総裁選への緊張感の違いも垣間見られた」

 なるほど、帰国後の両者の動きは大きく異っていた。田中は周到の構えで多数派工作に動き、政権構想を練り上げていた。対して、福田の動きは鈍かった。まさに「動」と「静」、田中の凄まじい動きが展開されることになる。
_(敬称略/この項つづく)

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小林吉弥(こばやしきちや)
早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。

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