ボクサー・山中慎介×バキ・板垣恵介の初対談、最強論を語り尽くす (2/4ページ)

日刊大衆

で、“誰だ、その男は⁉”ってなったんだよ。

山中 そうだったんですね。

板垣 そのあとにロハス(トマス・ロハス)との試合。すごかった。KOしたときの相手の倒れ方を見て、びっくりしたよ。つま先に顔から落ちるんだもの。あんな無慈悲なKO、10年に1回見られるかどうか……。

山中 手応えはなかったけど、倒れ方を見て決まったな、と。

板垣 そのときの山中選手が、カッコ良くてね。倒れた相手をチラッと見るだけ。助け起こすとかしないんだ。

山中 その頃は、まだ自分も今よりギラついていたときでしたから(笑)。

板垣 その後かな、実際に山中選手と会ったのは。電撃ネットワークの南部さんが参加していたV3のパーティで、電話つないでもらって……。

山中 その後すぐに食事をご一緒させていただいたんですよね。『グラップラー刃牙』から読んでいたので、その作者の方と食事できるのは、すごいことですよ。

板垣 俺もね、山中選手と会ってみたかったから。だってビック・ダルチニアンと闘ったときは判定勝ちだったけど、最後まで倒しに行きたがっていたっていうじゃない。なんてハートの強い選手だって思ってさ。

山中 そこで倒せなかった後悔は、その後の試合に生きましたね。ツニャカオの試合でも、あの経験があったからこそ、KOできたんです。

板垣 輪島(功一)選手も同じシチュエーションで行かなかったのを、ずっと後悔しているって話をしてくれたことがある。そういう選手は強くなる。やっぱり、みんなが見たいのは、勝者じゃなく勇者なんだ。そういう意味では山中選手は勇者なんだよ。そうそう、もう一つ、山中選手の強さを思い知った話がある。

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