築地市場側の波除神社には魚河岸に近い神社ゆえの独特なものが祀られている (1/5ページ)

心に残る家族葬

築地市場側の波除神社には魚河岸に近い神社ゆえの独特なものが祀られている

豊洲への移転問題に揺れた東京都中央卸売市場・築地市場が、いよいよ10月6日に閉場する。「場外」と呼ばれる、市場周辺にはにぎやかな店が並び、国内外から多くの観光客が詰めかけている。その人混みを抜けたところにある波除(なみよけ)神社には、魚河岸(うおがし)に近い神社ゆえの、多くの「面白いもの」が祀られている。

■蛤や玉子、寿司、てんぷら海老、あんこう、魚、昆布、吉野家の碑がある


鳥居をくぐった右手の、高さ2.4m、幅3.3mの巨大な黒い獅子頭、そして右手の、ほぼ同じ大きさの赤い獅子頭に、参拝客はまず驚かされるのだが、そればかりではない。車3台分、50人ぐらいの人で、すし詰め状態になってしまう程のこじんまりした境内には、おきつね様、天照大神(あまてらすおおみかみ)・大国主命(おおくにぬしのみこと)・少彦名命(すくなひこなのみこと)・天日鷲命(あめのひわしのみこと)を祀った末社、縁起物の蛤(はまぐり)石(年代不明、仲買の網弁商店奉納)に加え、左の手前から奥に向かって、玉子塚(平成5(1993)年、東京鶏卵加工業組合建立)、すし塚(昭和47(1972)年、東京都鮨商環境衛生同業組合(現・東京都鮨商生活衛生同業組合)建立、海老塚(昭和48(1973)年、東天会てんぷら料理協同組合・株式会社海老の大丸建立)、鮟鱇(あんこう)塚(同年、魚河岸仲買の尾邦・三浦啓雄建立)、活魚塚(昭和59(1984)年、東京築地魚市場活物組合建立)、昆布塚(平成28(2016)年、有限会社サイトウ建立)。そして左側の獅子頭の前には、2基の魚がし碑(大正14(1925)年と昭和4(1929)年建立)と牛丼チェーン店の吉野家の碑(平成28(2016)年建立)がある。

■築地は元々存在しなかった。築いた地だから築地と名付けられた。

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