歯の治療が頭痛や肩コリの原因となる? 咬み合わせの名医がたどりついた「舌」の重要性 (5/5ページ)
舌は血管組織が豊富なので、水を飲むだけですぐに膨れるんですね。今は、水を飲むことを医者も推奨しますから、萎むことがほとんどない。ただでさえスペースが狭いのに、舌が水分で大きくなり歯に接触するから、舌は常にストレスを受けているんです。
これは本当に怖いことなのですが、舌とあごの研究をする医療分野がないために、世界中でまだ誰も指摘していないことです。
歯の矯正をする先生でも、歯を並べるときに、「舌房(舌の収まるスペース)が大事だから、歯を外側に向けて広げよう」という先生もいますが、矯正歯科の大多数の先生は、そのアーチのまま並べるのが主流です。
なぜそれが主流かと言うと、歯が内側に倒れこむことによって、どういう悪い影響が全身に出るかというデータがないからのです。
歯科医師は、全身への影響について関わらないからです。
全身のデータをとっている変わり者は、私を含めてごく少数で、普通の歯科医にとって全身症状は関係がないと思っている。矯正は矯正で、歯をきれいに並べる、というのが目的ですからね。
今回の本で、「舌ストレス」と、その侵襲について、患者さんのみならず、医師や歯科医師にも周知されるようにしたいと考えています。
(後編に続く)