夜の街さまよう女の子のためのバスについて思ったこと:瀬名あゆむのアイドル革命! 連載10 (2/5ページ)

ブッチNEWS


 そう、私、(もう何度もいってますけど)中学1年生から3年生までは芸能スクールのローカルアイドルで、黒髪超まじめ少女だったんですけど、アイドルに挫折してからの高校時代は「金髪ガングロ」の超ギャルで夜遊びしまくってたし、その後、18歳で夜の街で働きだしたのちにAVデビューですからね。
 思い返せばギャル時代、危ないことヤバいことしてた女の子たち、いっぱいいました。
 私のギャル時代は2000年代前半だったので、まだまだあの「女子高生の援助交際ブーム」とかの残り香があったわけですよ。テレクラとかもまだあったし、携帯電話の「出会い系サイト」も大流行してたし。今振り返ると、本当に危険がいっぱいでしたよ。

 でもリアルに振り返って本音を言うと、その時代のギャルな私は「危険」だなんて思ってなかったな。っていうか逆に「危険」を求めてた部分も大きかったかもしれない。とにかく弾けたかったし。正直、お金も欲しかった。〝お金を稼げる女の子の自分〟を楽しんでるって側面が強かったのかも。
 ただね、私の場合、ひとつ一番大きかったことは、「全部、自分で、決めてた」ってことでした。キャバ嬢になるのも、AV女優になるのも、全部自分で決めました。それはまぜかというと、やっぱり原点に「アイドルに挫折した」っていうのがあって、その挫折の大きな要因として「大人たちに翻弄された」っていう思いが強かったのかもしれません。(このあたりの部分、まだ未見の方はぜひ私の本『元アイドルのAVギャル瀬名あゆむ、アイドルプロデューサーになる』(コアマガジン刊)の第1章を読んでやってください)

「夢だったアイドルになれなかったんだから、あとは自分で決めて、自分の好きなように生きていく」みたいな感情が、自分では気づかなくても、強くあったのかな、と思うのです。
 だから私自身は「夜の街」「夜の業界」で嫌な目にも怖い目にもあいませんでしたし、後悔することもなかったんです。
 だから自分の女の子時代に「バス」があっても、もしかしたら「必要ないよ!」ってツッパっちゃってたかもしれません。

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