オランダで発表された現代アート美術館のような葬儀場がうっとりする美しさ (1/2ページ)
スマートフォンが普及し、若者だけでなく、中高年もラインやインスタグラムなどのSNSを利用する事が一般的になってきた現在、葬儀の様子を写真に収めたり、SNSに投稿する人が増えるという現象は、逆らえない流れと言えるだろう。しかし、その様子を見る側の人の中には、その行為を不快に思ったり、不謹慎だと感じたりする人がいるというのも当然の事だと思う。この問題には、賛否両輪、様々な意見があると思うが、今回は、このような時代の流れに応じた葬儀事情を少しご紹介したい。
■今までになかったガラス張りの葬儀場
オランダの建築事務所「ホフマンドゥジャルディン・アーキテクツ」が、今年7月に発表した葬儀場「フューネラル・セレモニー・センター」の設計が話題を呼んでいる。
オフィスの設計を得意とするこの事務所が考案した葬儀場は、まず外観からこれまでの葬儀場のイメージを打ち破っている。正面が全面ガラス張りのスタイリッシュなデザインは、現代アートのミュージアムのようだ。
■画像や動画のアップロードとダウンロードが可能
内部は3つの部屋に分かれており、一つ目の部屋では、壁全体を利用したマルチメディアスクリーンに参列者が故人の写真や動画を送信。故人との思い出を共有した後、画像のダウンロードも出来る。
■自然へ還るかのような演出が施された式場
2つ目の部屋は、葬儀が行われ故人と最後のお別れをする部屋。緑の樹々が絵画のように切り取られた窓へと続く真っ白な空間は、故人が「自然へと還る」事を意味している。