数々のベストセラーを仕掛けた編集者・柿内尚文の仕事術 (3/4ページ)

新刊JP

そんな人に読んでもらいたいと思い作った本ですが、こんなに多くの方に読んでいただけて驚いています。

――タイトルの力が非常に強いです。

柿内:タイトルはとにかくしつこいくらいに考えます。例えば『歯科医が考案 毒出しうがい』は、当初のタイトルは違うものでした。当初のタイトルだとこの本の伝えたいことが届かないということで、「口の中にある雑菌を出す」を言い換えるとどうなるか考え直し、「毒出し」という言葉で表現しました。多くの方に読んでいただき、13万部のベストセラーになりました。
タイトルを考えるときにやっている方法のひとつが、「出会ったことがないキーワードを組み合わせる」というやり方です。『3000円投資』も『毒出しうがい』もその方法から生まれたタイトルです。いまベストセラーになっている『医者が考案した長生きみそ汁』という本もそうですね。他社の例ですと『うんこ漢字ドリル』や『乳酸菌チョコ』なんかも出会ったことがないキーワードを組み合わせて、新しいものが生み出されてヒットしてますよね。

■柿内流、人に伝わる「タイトル」と「コピー」の付け方 ――書籍のタイトルは後で付けるんですか?

柿内:最初からつけてしまうこともありますが、ほとんどが後でつけ直します。この企画の一番のポイントはどこにあるのかをもう一度考え直す作業をしているということです。

たとえば、医師の小澤竹俊さんの著書『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』(25万部)は、この本のテーマである「明日に宿題を残さずに生きる」ということをどうタイトルで表現するかを考えて生まれたものです。
タイトルに悩んだ時、僕はよく偉人たちの名言を読むようにしているんです。名言は、多くの人の心に刺さったから今も残っている言葉です。だから、タイトルのヒントになることがよくあるんですが、この本のタイトルも名言にインスパイアされて考えたものです。

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