「とにかく飛び込めばいい」岡田将生さんが落語に挑戦して感じたこと #昭和元禄落語心中 (3/10ページ)
落語で学んだ「俳優としての視点」と「人は一人じゃだめだ」ということ

ーー初めて寄席に立ったときはどう感じましたか?
緊張するのかなと思ってたんですけど、やっぱり稽古を長くしてきたぶん、多少は自信がついていたのか、それとも八雲がやる噺自体が笑いをとる噺ではなかったからか、意外に自分の中でも淡々とやらせてもらいました。エキストラのみなさんも本当にお話を聞いてくださったので、すごく一体感があって「これがお客さんが入ったときの感覚なんだな」っていうのをすごく実感しました。
ーーお気に入りの演目や自分のいち押しの演目はありますか?
やっぱり「死神」ですね。若い頃の「死神」と、歳をとってからの「死神」って全然違うんです。師匠方ともどういう風に見せていこうかいろいろ話し合った上で演じているので、見てくださる方々にはそういうところも楽しんでもらえたらいいなと思います。
僕たちが稽古するときは、たとえば「今日は死神をやります」っていうと、僕のためだけに喬太郎師匠が目の前でやってくださるんです。時事ネタなんかも織り交ぜながら、楽しませながら僕たちに学ばせてくださるので、あの時間は何物にも代えがたいです。
しかも、喬太郎師匠が僕の「品川心中」を見てくださったときに「面白いね」って言ってくださって。で、何日後かにお会いしたら「この間触発されて、寄席で『品川心中』やっちゃった」と言われて……。その時は「やった!」と思いました(笑)。