マジックマッシュルームは昆虫の脳を混乱させるために進化した (4/4ページ)

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image credit:Caleb Brown (Joust) Wikimedia (CC BY-SA 3.0)

・共通の祖先よりも共通の環境

 研究者はシロシビン遺伝子を探すついでに、別の発見もした。

 遠く離れた木材腐朽菌同士の遺伝子のバリエーションは、腐朽菌とその近縁であるが別の生息域に生息する仲間とのそれよりも少なかったのだ。

 木材腐朽菌と糞生菌とに共通のテーマは、リグニン(木質素)のような丈夫な植物繊維を分解することと、それらを競合する関係にある昆虫を追い払うことだと考えられる。

 共通の祖先よりも共通の環境のほうが、同じような遺伝子を持つにいたる強力な推進力になるという事実は、率直に言って驚きである。

 また糞や枯れ木の中で勃発しているキノコと昆虫の化学戦争の顛末からは、そこには新しい神経活性薬の材料が眠っているかもしれないことも窺える。

 こうしたキノコは、神経伝達物質を標的とする薬の工場になれるかもしれないのだ。もともとは昆虫との戦いに勝つための秘策だったかもしれないが、図らずも我々人間に利用される運命へ向かってしまったのかもしれない。

References:Magic Mushroom Drug Evolved to Mess with Insect Brains - Scientific American Blog Network/ written by hiroching / edited by parumo
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