イスタンブールの歴史を象徴する建造物「アヤソフィア博物館」が辿った歴史と見どころのモザイク画 (1/4ページ)
トルコ最大の都市イスタンブールは、その首都がアンカラに移るまで、ビザンツ帝国とオスマン帝国という二大帝国の帝都として栄えました。
キリスト教文化、イスラム文化という異なる宗教の祈りの場であったアヤソフィアは、現在は博物館として一般公開されています。
アヤソフィアが辿った歴史、そして一番の見どころとされるモザイク画をご紹介します。
アヤソフィアが辿った歴史
アヤソフィアはイスタンブールの旧市街、スルタンアフメットにある博物館です。現在は博物館になっていますが、その歴史は西暦325年にまで遡ります。
コンスタンティヌス1世の時代に、いまのアヤソフィアのもととなる教会の建築が始まりました。
その後何度か焼失を繰り返し、537年、ユスティニアヌス皇帝の時代にビザンツ様式の大聖堂が完成しました。
それ以来、ギリシア正教の大本山として人々の信仰を集める場となりました。
1453年にメフメト2世がコンスタンティノープルを攻略してオスマン帝国の統治が始まると、アヤソフィアはモスクに改修され、ムスリム(イスラム教徒)の祈りの場となりました。
そしてトルコ共和国初代大統領のアタテュルクによって、アヤソフィアは博物館へと転じられ、現在に至ります。
キリスト教とイスラム教が融合する不思議な空間
長い歴史を持ち、異なる宗教の祈りの場であり続けたアヤソフィアの内部は、いまもその変遷の面影を残しています。聖母子像が描かれた天井のすぐ下には、アッラーやムハンマドの名が描かれた大きな円盤があります。
メッカの方向を表すミフラーブや説教壇のミンバルはオスマン帝国時代に新たに設置されたものです。
偶像崇拝を禁止するイスラムのモスクには絵画などは一切ありませんが、アヤソフィアは稀に見ぬ例外なのです。