意外とたくさん!図星、的確、目的…何げなく使っている「弓矢」に由来する言葉を紹介 (2/4ページ)
弓馬(きゅうば)
弓を持って馬に乗る者、つまり武士の別名、またはその生業とする戦争や武芸全般を指します。「弓馬の家」「弓馬の道」「弓馬の騒ぎ」などと使います。また「ゆんば」と読むこともあります。
白羽(しらは)の矢「そこで君に、白羽の矢が立ったという訳だ」
何かに選抜されることを表す言葉で、最近では「プロジェクトチームにコミットされた」的な好ましい意味合いで使用されることが多いですが、元々はあまりよい意味ではありませんでした。
昔、神様が人身御供(ひとみごくう。人間の生け贄)を求める時、ランダムに白い羽のついた矢を射て、それが屋根に突き立った家から人身御供を出さねばならない風習があったそうで、その名残と言われています。
図星(ずぼし)的のド真ん中に描かれた丸部分(星)を言い、弓射はここをに当てるよう狙う(図る)ことから、物事の核心や急所を指します。
何かズバッと言い当てられ、うろたえる相手に対して「その顔……さては図星だな?」などと使います。
的確(てきかく)確かに矢を的に射当てられる状態や実力、転じて物事が正しく、確かなことを言います。
最近では同じ音で「適確」という字があてられることもありますが、意味は同じでも、弓矢から少し離れてしまいますね。
手薬煉(てぐすね)「あいつら、手薬煉引いて待ってやがるぜ……」
なんて皆さんは使わないと思いますが、特に好戦的な意味合いで準備を整えておくことを「手薬煉を引く」と言います。