意外とたくさん!図星、的確、目的…何げなく使っている「弓矢」に由来する言葉を紹介 (3/4ページ)
薬煉(くすね)とは弓の弦を補強するために塗る練り薬で、あまり持続性がないらしく使用する直前に塗ることから、戦いの準備をする様子を言うようになりました。
ちなみに、弦に薬を塗る時、手の形が「泥棒鍵(人差し指を鍵状に曲げる。盗みのジェスチャー)」になることから「くすねる」もここから来ているそうです。
筈(はず)矢が筈にかかっている状態。
「そんな筈はないのですが……」
「彼なら、きっと来てくれる筈です」
何か当てがある時、よく使うこの言葉。
この筈とは、矢の末端に刻まれた細い溝を指し、ここに弓の弦を固定することで、弦が外れず、矢が確実に飛ぶようにしたものです。
弓を射る時、弦が矢の筈にかかっていることを前提とするため、転じて「当て込むに足りる根拠があること」を言うようになりました。
そして弦をしっかり筈にかける所作を「手筈を整える」と言います。
目的(もくてき)矢を射る時、目で的を狙うことから、狙う対象をそのまま「目的」と言うようになりました。
あまりにも当たり前すぎて弓矢が思い浮かぶこともないと思いますが、意外なところにも弓矢が潜んでいました。
ちなみに「的中(てきちゅう)」も「的に中(あた)る」意味で、弓矢に由来します。