名物ブログの管理人は大体大HC。同大戦に見る「駆け引き」のおもしろさ。 (4/4ページ)

ラグビーリパブリック

 ニュージーランド帰りの知人に学んだり、世界中の試合を見続けたりし、現代ラグビーを語るのに欠かせない戦術理論を学習。複層的攻撃陣形のシェイプ、選手が左右まんべんなく散るポッドなどについても、過去のブログ記事でまとめている。

 現在、ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ率いる日本代表などあちこちのチームがポッドを採用する。一般論として、一定の戦術が流行れば戦術の採用自体が目的化してしまうケースが増えがちだ。もっとも、戦術はあくまで勝利のための方法論である。井上はこうも言う。

「もう、ポッドをやること自体は専売特許ではなくなった。ポッドを使ってどうディフェンスを崩すか。ポッドを使って相手の弱いところを突く(ことを意識する)」

 25日、鶴見緑地で近大との最終節に挑む。勝てば下部との入替戦の回避に大きく近づけそうで、「このリーグにずっといて、どんどん歴史を積み上げていきたい。次の試合でぜひとも残留を決めたい」。ちなみに同大戦を3日後に控えた11月15日、ブログにこう記している。

<ラグビーは「ゲーム」であり「駆け引き」が存在する。駆け引きしていく面白さをコーチは奪ってはならず、選手が自分達で駆け引きできるように導いていかなければならない。そのためには、ラグビーというゲームのプレイの基準を伝え、適切な方法でトレーニングしていく必要がある>

(文:向 風見也)
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