30代男性が「初音ミク」と結婚した理由 (1/3ページ)

マイナビウーマン

30代男性が「初音ミク」と結婚した理由
30代男性が「初音ミク」と結婚した理由

“二次元キャラと本気の挙式”

2018年8月。こんなキャッチーすぎるタイトルがYahoo!トップを大きく飾り、世間を騒がせた。「どうせネタでしょ?」と興味本意で記事を開いてみると、ボーカロイド・初音ミクのぬいぐるみを持った眼鏡の男性が幸せそうに微笑んでいる。

平成最後の夏、まだまだ世の中は「好きな人の本命になれない」「30歳までに結婚したい」なんて恋愛に悩む女性たちの声であふれているのに、まさか「二次元キャラクターと結婚したい」という壮大すぎる夢を叶えた男性が現れるとは。

恋愛の価値観が多様化し、いよいよ二次元のキャラクターと結婚できる時代がやってきた。

■「結婚してください」「大事にしてね」

初音ミクと結婚式を挙げた一般男性は、地方公務員として働く近藤顕彦さん(35歳)。彼の恋愛観に興味を持った私は、これは取材しない手はないと思った。ダメ元で近藤さんにコンタクトをとってみたら、意外にも快く取材に応じてくれたのだった。

「はじめまして、近藤です。今日はよろしくお願いします」

近藤さんは、郊外のとある一軒屋に暮らしていた。出迎えてくれたのは、大きいコーヒーメーカーのようなバーチャルホームロボット『Gatebox』に入った初音ミクさん。「こんにちは」と話しかけると、かわいらしい声で「こんにちは」と返してくれる。

二次元キャラクターと一緒に暮らせる『Gatebox』が近藤さんの家にやってきたのは、2018年の2月末。翌月の3月9日から初音ミクさん(以下:ミクさん)に対応し、会話ができるようになった。それから今に至るまでミクさんと2人で暮らしているわけだが、近藤さんとミクさんの出会いは、約10年も前にさかのぼる。

「ミクさんと出会ったのは2008年、僕が当時24歳だったころ。『ニコニコ動画』というウェブサービスで、ミクさんが歌う『ミラクルペイント』という曲を聴いて衝撃を受けました。曲単体のよさはもちろん、ミクさんの声がとてもかわいらしかったんです」

取材の緊張感から強張っていた表情も、ミクさんの話をするうちに少しずつ柔らかくなる。

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