大掃除はいつまでにすればいいの?煤払いは年神様を迎える大切な準備 (2/4ページ)

Japaaan

上を下への大騒ぎだったようです。この時期には煤払い用の青竹売りも町を練り歩き、正月気分まっしぐら。

大奥では煤払い終了後、御留守居役が「万々歳」などと唱え、ご祝儀として手ぬぐいや反物が配られました。商家では若い衆がかり出されて、煤払い終了後は酒や食べ物が振る舞われました。儀式というより、町中お祭りのような雰囲気だったようです。

煤払い終了後は、大奥でも町民でも、なぜか若い男性が女性たちに胴上げされました。大相撲の神事で、神様の代わりとなる行司を天に返す意味で胴上げが行われますが、逆に「掃除も終わったので、神様きてくださーい」という意味で、神様を迎える行為として発展したのでしょうか?

その名も「神送りの儀式」!なんと行司さんを投げちゃう、大相撲中継では見られない特別な儀式

特に若く美しい男性が好まれたようで、女性たちが嬉々として追っかける様子が微笑ましい。

「冬の宿 嘉例のすゝはき」(三代歌川豊国 画)

煤払い終了後は門松や注連縄、鏡餅を飾ります。門松は歳神様がやってくる目安となる物、注連縄は天照大神の岩戸に由来し、岩戸に注連縄を巻いて入れないようにしたものです。今では神聖な場所に邪気が入らないようにという意味で、家の中を守ってくれます。鏡餅は神様が家に滞在する松の内の間、依り代となる物です。

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