森永卓郎の「経済“千夜一夜"物語」 ★大阪が破産者だらけに (2/2ページ)

週刊実話

そう言う人もいる。しかし、そうではない。庶民が行くから、地下鉄を整備するのだ。そして、大阪駅から地下鉄でわずか30分の場所にカジノができたら、何が起きるのか。カジノに入りびたる大阪人が大量に生まれるのは間違いないだろう。

 ギャンブルというのは、頭に血がのぼって、負けを取り返そうとするから、深みにはまる。だから、深みにはまる人は、アクセスのよいところに集中するのだ。

 カジノの設置で、政府の税収は増え、地元の経済も潤う。そして、カジノの運営を担う外資系企業も大きく潤うだろう。しかしその裏側で、大阪の街が破産者であふれることになる。

 2025年大阪万博のテーマは「いのち輝く未来社会」だ。華やかな万博の背後に、破産者が死屍累々というのは、何とも皮肉な話だ。それでも構わない、と政府は考えているだろう。カジノで破産する人は、自己責任ととらえているからだ。

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