なぜ人は泣くの?笑うの?夢をみるの?ごく身近なことなのに、未だに科学で解明されていない10のこと (4/5ページ)
・7. 笑う理由
笑いは、泣くことと同じく、社会的なツールとして発達したのかもしれない。
それは人間だけの行動というわけではなく、また霊長類に限ったものでもないようだ。たとえばネズミはくすぐられると笑うし、イルカもプロレスごっこをしながら笑いに似た音を出す。
・ネズミはくすぐると笑う(ドイツ研究) : カラパイア
私たちが笑う理由についての有名な仮説によると、笑いには相手に戦いが遊びであることを伝える社会的なサインであるという。
仮にこの仮説が正しいのだとしても、人間については笑いをもっとさまざまな目的に利用するよう進化してきたとも考えられ、笑いを謎めいたものにしている。
・8. 動物はどのように里帰りをするのか
動物の中には、繁殖相手を探すために生まれた場所に驚くべき正確さで里帰りする仲間がいる。
これは出生地定住性(natal philopatry)と呼ばれる習性で、たとえばナンキョクオットセイのメスは、自分が生まれた場所にピンポイントで帰還することができる。その誤差は体に収まるくらいのものでしかない。
だが数ヶ月、あるいは数年も離れていたあとで、どのようにしてそこまでたどり着くのだろうか?
一説によると、地球の地磁気を感知しているという。地磁気に敏感なウミガメのように、これでうまく説明できそうな動物もいるが、ウミガメが実際にそうやって生まれた場所に里帰りしている姿は確認されていない。
またタイヘイヨウサケのように、匂いを辿って故郷に帰るという説もある。実験では、サケが水の中に含まれる化学物質で自分が育った故郷を嗅ぎ分けられることが示されている。