伝説の大投手・村田兆治「メジャーリーグが一番欲しがったのは…」マサカリ直言で野球界を一刀両断! (5/5ページ)

日刊大衆

事実、日米野球では、いつも好投できた。投げるたびに、真っすぐとフォークでメジャーリーガーをキリキリ舞いさせたし、向こうの監督がアメリカに連れて帰りたいピッチャーとして一番に俺の名前を挙げていたよ。ちょっと生まれるのが早すぎたかもな(笑)。

 今の日本人ピッチャーが、海を渡るか、日本に残るか、考え方はさまざまだろうけど、メジャーに行った以上は、やっぱり向こうで成功してほしいよね。今、気になるのは、やはり大谷翔平だな。俺は大谷の入団当初から、二刀流を続けるより野手に専念したほうがいいと思っている。確かに真っすぐは速いし、スプリットの精度も高い。でも、今のフォームだと、どうしても肘や肩を痛めやすいはずなんだ。それなら打つほうに絞ればいい。背筋力が強いからインコースを引っ張れるし、高めなら振り遅れてもレフトスタンドに持っていける。

 打者に専念して、あのまま日本に残っていたら、張本勲さんの安打数(3085本)や、王貞治さんの本塁打数(868本)という大記録を破る可能性もあったんじゃないかな。まぁ、それはもうかなわないわけだから、メジャーでホームランのタイトルくらい獲ってほしいよね。間違いなく、大谷は、それが可能な逸材だと思うよ。

 村田氏のインタビューは次回も続く!

むらたちょうじ:1949年、広島生まれ。マサカリ投法から繰り出される剛速球と落差の激しいフォークボールを武器に、215勝を挙げた球史に残る剛腕投手。

「伝説の大投手・村田兆治「メジャーリーグが一番欲しがったのは…」マサカリ直言で野球界を一刀両断!」のページです。デイリーニュースオンラインは、野茂英雄佐々木主浩野村克也大谷翔平巨人エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る