阪神 矢野監督「最大の敵」となる掛布SEAの現場関与 (1/2ページ)

週刊実話

阪神 矢野監督「最大の敵」となる掛布SEAの現場関与

 昨季、最下位に沈み、巻き返しを図る阪神タイガースのキーマンは、掛布雅之氏(63)となりそうだ。虎ナインに対し、今も強い影響力を持っているからだ。それが明らかになったのは、昨年末だった。
「鳥谷敬と個別に食事をしたことを明かし、’19年優勝のキーマンだと訴えていました」(在阪記者)

 鳥谷は、チームに最も影響力を持つベテランだ。連続試合出場の記録は途絶え、昨季の打率は2割3分2厘。しかし、将来の幹部候補生であることに変わりはない。

 今さらだが、阪神というチームは、OB会組織が強い発言力を持っている。負けが込んだときの圧力はキツく、特に外様監督は気苦労が絶えないとされてきた。生え抜きの鳥谷が掛布氏に取り込まれたとなれば、今季から指揮を執る矢野燿大新監督(50)も心中穏やかではいられないだろう。
「有馬記念の行われた12月23日、阪神競馬場内で阪神OBの亀山つとむ氏が司会を務めるラジオ番組の公開収録があり、そこにゲスト出演した掛布氏が阪神再建案を披露したんです。キーマンに鳥谷と藤浪晋太郎を挙げ、拍手喝采を浴びました」(同)

 鳥谷との会食についても、それを証明するかのごとく、「今、彼は断酒している」と語り、スタメンで使ったときの相乗効果も訴えていた。
「金本知憲前監督時代、掛布氏は二軍監督として若手の育成に尽力しました。掛布人気は今も絶大です。だけど、『二軍監督・掛布』は忘れられつつあり、掛布氏の監督待望論も聞かれなくなりました」(同)

 鳥谷との親密ぶりをアピールしたのは、虎ファンに一石を投じる目的もあったようだ。
「有力OBの中には、矢野監督の誕生を聞かされていなかった者も少なくありません。金本前監督は事実上の解任。OBたちは『長くない』と見ていたようで、後任人事の相談があると思っていたようです。フロントが一気に矢野体制を決めたので…」(球界関係者)

 掛布氏の阪神球団内における肩書は、シニア・エグゼクティブ・アドバイザー(SEA)。オーナーの助言役である。その職責を与えたのは坂井信也・前オーナーだが、矢野監督とともに着任した藤原崇起・新オーナーがそれを引き継いだ。

 また、掛布氏はメディア等での活動は「自由」とされている。

「阪神 矢野監督「最大の敵」となる掛布SEAの現場関与」のページです。デイリーニュースオンラインは、スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧