江本孟紀×谷繁元信「ノーサイン対談」(3)現場介入傾向が強まる楽天 (1/2ページ)

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江本孟紀×谷繁元信「ノーサイン対談」(3)現場介入傾向が強まる楽天

江本 セ・リーグ以上に予想が難しいのがパ・リーグですよ。

谷繁 昨季は持ち前の超重量打線が本領を発揮した西武が優勝しました。広島同様にチーム防御率は4点台の4.24。これはリーグワーストの防御率です。そのチームが優勝するのは異例中の異例のことです。しかも西武は16年、17年、2年連続で28セーブを挙げた増田がシーズン序盤から打ち込まれ、最後までクローザーを固定することができなかった。

江本 いつ首位から転落するかと見ていたけど、なんとか打線が機能してリーグ優勝は成し遂げた。ところが、短期決戦のCSでは2位のソフトバンクに力負けした。やはり最後は投手力ということですよ。

谷繁 西武はオフに昨季127打点を挙げて打点王に輝いた浅村がFAで楽天に移籍。また、エースの菊池もメジャー移籍が濃厚です。チーム投手成績が昨季同様なら、V2はきわめて厳しいでしょう。

江本 一方でソフトバンクは、長年主軸を打ってきた内川、松田に衰えは見えるものの、中村や上林といった若い選手が台頭している。投打の総合力では頭一つ抜けていると思います。

谷繁 ソフトバンクの課題としてはセカンドが固定できていないところくらい。とはいえ、捕手に甲斐がいて、遊撃手には今宮、そして中堅には柳田がいる。よく野球は投手を含むセンターラインが重要と言われるのですが、昨年の日本シリーズで広島がソフトバンクに競り負けたのは、その差にあると思います。

江本 昨季の開幕前に、私は楽天が優勝すると予想していたけど、梨田監督はシーズン途中でチームの成績不振を理由に辞任するなど、最下位に終わりました。

谷繁 昨オフに楽天は石井一久がGMに就任。昨季途中から指揮を執った平石が正式に監督となり、またコーチ陣も様変わりしましたね。実は僕も昨季、楽天を2位に予想していたのですが、今季はどうなるか‥‥。新戦力の浅村は5月までが寒すぎる仙台で風邪さえひかなければ、やるでしょう。

「江本孟紀×谷繁元信「ノーサイン対談」(3)現場介入傾向が強まる楽天」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2019年 1/17号江本孟紀谷繁元信楽天プロ野球エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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