地理的な理由だけではない?日本人はどうして昔から魚介類をたくさん食べるのか (2/3ページ)
明治時代以前も日本人はお肉を食べていた
また、日本人の食卓におなじみの海鮮料理の代表ともいえるのが「刺身」ですが、刺身の普及には、日本の伝統技術も関係しているようです。それは、刺身が日本で生まれたしょうゆとの相性がよかったこと、また熟練された刀工技術から切れ味の良い包丁が普及していた背景があげられます。
このように、日本で魚介が好まれて食べられるようになった背景には、地理的要因だけなく社会や文化、伝統技術も大きく影響しています。
節目や祝いの席で海産物に意味を与えて重宝していたまた、節目や祝いの席で、海産物に独自の意味を与えて重宝したのも日本人のユニークな側面です。
例えば、お祝いの席に「タイの尾頭付き」を食べる風習もその一つ。尾頭付きとはその名のとおり、尾も頭もついた1匹丸ごとの魚のこと。お祝いの席や食事の席の食事や神様に捧げる供え物として出され、切り分けられてないことで縁起が良いとされています。
また、使用される魚が、高級魚の鯛であるのは「めでたい」という語呂合わせからきていると考えられています。ちなみに、この鯛の尾頭付き、盛り付けるときは頭を左、尾を右にするのが古くからのしきたりになっています。
これは、古来より日本人は左を上位と考えてきたことからで、食べるときも左から右、つまり頭から尾へ箸をつけるのが作法といわれています。一匹丸ごと食べることから「1つのことを最後まで全うする」という意味もあるのだとか。

