90年代死体ブーム:ロマン優光連載127 (3/4ページ)

ブッチNEWS

 こういった流れが悪趣味系/鬼畜系から派生したものかというと少し違うと思っていて、逆にこうした新しい流れが、自販機本などの過去のアングラなサブカルチャーの流れを踏まえている界隈に流れこんでいったのかなと考えています。ユーザー主体の流れで、発信者の視点というものが必要とされていないんですよね。この流れって必要なのはビジュアルだけであったり、データだけであって、特に意味付けは必要とされていないのです。発信者側の視点が重要なサブカルというものとは何か違うんですよね。こういう流れに乗った人が参入してくることで、悪趣味系/鬼畜系のムーブメントは商業的に成功したのだとも言えるでしょうし、そういう流れの人が参入してくることを出版社側が当て込んでいたから商業出版の中でああいうことをやることが許されたのかもしれないですし、よくわかりません。まあ、鶏が先か、卵が先かみたいな話です。

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