2019年賃上げの見通し――労使および専門家472人アンケート~定昇込みで6820円・2.15%と予測。経営側の38.1%がベアを「実施する予定」~ (2/5ページ)
定期昇給制度がない企業もあるため一様には言えないが、調査結果から、定昇に幾らかのベアが上積みされるとの見方が多いといえる。
2.自社における2019年定昇・ベアの実施
・定昇の実施:労使とも「実施すべき」「実施する予定」が8割台と大半を占める
・ベアの実施:経営側の「実施する予定」38.1%に対し、労働側の「実施すべき」は75.8%
※前項の「実際の賃上げ見通し」は、“世間相場”の観点から一般論として回答いただいたものであるが、ここでは自社における、来る交渉に向けた考えを尋ねた。
●定昇の実施[図表3]
本調査では、賃上げ額・率の世間一般的な見通しに加え、自社における賃金制度上の定期昇給(定昇。賃金カーブ維持分を含む)および業績等に応じたベースアップ(ベア。賃金改善分を含む)の実施についても労使双方に尋ねた(なお、労働側・経営側の回答者は、それぞれ異なる企業に属しているケースが多い点に留意いただきたい)。
19年の定昇については、労働側で85.2%が「実施すべき」、経営側で83.3%が「実施する予定」と回答。経営側の「実施しない予定」は2.4%(3人)にとどまった。実質的な賃金制度維持分に当たる定昇については、労使とも大半が実施の意向を示している。
●ベアの実施[図表3~5]
ベアに関しては、経営側では「実施する予定」38.1%、「実施しない予定」37.3%となった。一方、労働側では「実施すべき」が75.8%と4分の3以上を占めた。ベアに対する労使の見解には、大きな違いがある。
各年においてベアを「実施すべき」(労働側)または「実施する予定」(経営側)と回答した割合の推移を見ると[図表4]、2010年以降、低迷する経済・経営環境から、労使ともベアの実施には否定的な傾向が続いていたが、労働側は14年に一転、実施派が主流となった。例年、ベア実施には慎重な姿勢を示してきた経営側も、14年16.1%、15年35.7%と「実施する予定」の割合は増加。