実は科した側にも損失が?「ロシア経済制裁」の本当の効果とは (1/3ページ)

新刊JP

『ビジネスマン・プーチン 見方を変えるロシア入門』(東洋書店新社刊)
『ビジネスマン・プーチン 見方を変えるロシア入門』(東洋書店新社刊)

目玉の北方領土問題では対話は平行線のまま、23日にモスクワで行われた日露首脳会談は具体的な成果のないままに終わった感がある。安倍首相とロシア・プーチン大統領の会談は今回で通算25回目。会うには会うが譲歩はしない難攻不落のプーチン氏が改めて印象づけられることになった。

ところで、日本との間で領土問題を抱えるロシアだが、ビジネスの分野ではひそかな親日国でもある。ロシア国内で日本製品の評価は極めて高く、モスクワの高級スーパーでは日本製のシャンプーや洗剤、オムツなどの日用品が、品質が高いことの証明のように日本語のロゴのまま並んでいる。

また、『ビジネスマン・プーチン 見方を変えるロシア入門』(東洋書店新社刊)の著者で国際協力銀行の行員としてモスクワに駐在経験がある加藤学氏によると、日本人や日本のビジネスマンに対するロシア人の信頼は総じて高いという。

■「経済制裁」とは具体的に何を指すのか

ならば日本企業はもっと積極的にロシアでビジネスを展開してもいいのではないかと思われるが、ロシアに進出する日本企業は今も昔も決して多くない。有望な市場であり、魅力的な投資先なのは間違いないが、さまざまなリスクもあるからだ。

たとえば、2014年3月以降ロシアが現在欧米から受けている「経済制裁」はロシアの国内外での経済活動にブレーキをかけうる点でリスクの一つだろう。一方で「経済制裁」は意味があいまいな言葉でもある。一体何が制限され、ロシアにどのような影響を与えるものなのだろうか。

加藤氏によると、現在ロシアに科されている経済制裁は
・エネルギー分野
・金融分野
・渡航禁止・資産凍結の対象となる個人・法人

の3つ。

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