メガバンク支店長時代に見た、富裕層がひそかに受け継ぐ「マネー教育」とは (1/3ページ)
子育てをする親であれば、子どもにはお金で苦労する人生は送ってほしくないもの。
だからこそ我が子を熱心に教育し、いい高校、いい大学、そしていい会社に入れようと親は奮闘する。しかし、そうした親の取り組みにはどの程度の効果があるだろうか?
子どもにお金で苦労してほしくないのなら、学歴をつけさせることよりも子どものうちからきちんと「お金教育」をする方が大事、と語るのは『あなたと子どものお金が増える大金持ちの知恵袋30』(集英社刊)の著者、菅井敏之さん。
今回はその菅井さんに、子育てに組み入れるべき「お金教育」についてお話をうかがった。お金の本質に迫るインタビュー前編をお届けする。
■お金に困る人、困らない人の差は、家庭での教育にある ――菅井さんの本はマネー・リテラシーについて非常にわかりやすい言葉で伝えることが特徴的です。最新刊の『あなたと子どものお金が増える大金持ちの知恵袋30』で「子どもへのお金教育」をテーマにされたのにはどんな理由があったのでしょうか。菅井:2014年に『お金が貯まるのは、どっち!?』という本を出したのですが、それが40万部くらい売れて、たくさんの方に読んでいただくことができました。その後、あちこちの講演でお話をさせていただくなかで、「この本を自分の子どもに読ませたい」という声をいただいたんです。
子どもにお金についてどう教えたものか悩んでいる方がすごく多いことに気がついたことが今回の本を書いたきっかけになりました。『お金が貯まるのは、どっち!?』の内容を子どもに対してどう教育していくかについて深堀りしつつ、私が銀行員時代に垣間見た、いわゆる資産家たちがお子さんにどのようなお金教育をしているのかについても書いています。
――メガバンクで支店長も経験された元銀行員ということで、富裕層の方々と接する機会は多かったかと思います。彼らの家では子育ての過程でお金のリテラシーを授けているそうですね。菅井:代々続いている富裕層の方をはじめとして、子どもがきちんと自立している家庭の多くは、家の方針としてお金の教育に並々ならぬ情熱を傾けています。