元銀行支店長が語る「資産家」になるための唯一の条件 (3/4ページ)

新刊JP

これは言い換えれば、人の力を借りられる人が成功するということなんです。銀行をただお金を預ける場所、投資信託を売っている場所としか認識していない人は豊かな人生は送れません。そこがお金に困らない人とそうでない人の決定的な差なんです。

じゃあどうしたら銀行といい関係を築いてお金を貸してもらえる人になれるかというのははっきりしていて、「お金の管理ができている人」=(イコール)「収支が黒字の人」です。お金の管理ができない人、つまり貸したお金を返してくれなそうな人には、銀行だってお金を貸したくないわけです。

そこで「貯金の意味」という最初の問いに戻りますが、なぜ貯金が大事なのかというと、お金の管理ができている証拠になるからなんです。借りるために貯めるんです。それができれば誰でも資産家になれる。こういうことは誰も言いませんが、資産家は誰でも知っています。

――ただ、やはり投資リテラシーを持つことの重要性は今後ますます高まっていくと思われます。子どもに投資感覚を持たせるためにはどのような教育が有効になりますか?

菅井:投資知識や金融知識を自分で勉強することは大切です。さらに、自分だけでやっていくよりも信用できる専門家にアドバイスをもらいながらやる方がレベルは上がります。

これは投資だけに限ったことではありません。これから社会はより複雑化・専門化しますから、全部自分の力でカバーするのは厳しい。自分のやりたいことに専門家を巻き込んでいく力を身につけることが大切だと思っています。

その意味で重要なのが知識をつけるだけではなくて、自分自身が相手から信頼される人になること。「こいつに自分のノウハウを教えてやろう」と思ってもらえる人になった方が、いい結果が出ます。

――本質的なお話だと思います。

菅井:富裕層の人ほどこういうことを実践しています。彼らの世界は信頼関係で成り立っているんです。「君の紹介する人なら安心だから会ってみよう」と、〝本物〟同士を紹介しあって、アドバイスをもらい、仲間うちで一緒に豊かになっていくというのが彼らのやり方です。それだけに信用を何より重視するんです。

だからこそ子どもへの教育でもそこを重視します。

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