秋津壽男“どっち?”の健康学「インフルエンザなどの予防にマスクは必須か。飛沫だけでなく接触感染のウイルス予防も大切」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

ただ、インフルエンザウイルス自体は0.1マイクロメートルほどなのでマスクで完全に防ぐことは難しいです。こうした点を踏まえると「感染確率を小さくする」ため、マスク着用は「一定の効果がある」と言えます。

 マスク着用と同じぐらい予防効果があるのが「手洗い」です。ドアノブやインターホン、エレベーターのボタンなど、人の手から手へ接触感染するのもインフルエンザの特徴です。入念に20秒ほど洗い流す手洗いには効果があり、各種の実験でも「マスク+手洗いでは効果が高まる」という報告がいくつかみられます。

 つまり、マスク着用に加え、入念な手洗いをすることで、より予防できると言えます。

 高齢者ホームで集団感染して死亡するニュースを耳にするように、高齢者ほどインフルエンザにかかると重症化するので、予防も厳重にしてください。慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、糖尿病などの代謝性疾患、肝機能障害などの症状を持つ人、ステロイド内服などによる免疫機能不全も同様です。

 こうした症状を持つ方は、寝る際にマスク着用に加えて、入浴後に体を拭いたバスタオルを枕元に置いて寝ると、保湿効果による予防も見込めますので、気になる人は、ぜひとも試してください。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「インフルエンザなどの予防にマスクは必須か。飛沫だけでなく接触感染のウイルス予防も大切」」のページです。デイリーニュースオンラインは、“どっち?”の健康学秋津壽男マスクインフルエンザウイルス社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る