巨人・原辰徳はランキング9位…プロ野球「史上最高の監督」 (5/5ページ)

日刊大衆

「ヤクルト、阪神、楽天と、戦力に恵まれないチームを率いて、これだけの成績。まぎれもない名将でしょう」(球界OB)

 南海時代には、4番・捕手・監督と、一人三役をこなしながら優勝。引退後に就任したヤクルトでは、万年Bクラスだったチームを“野村の教え”で改革し、3度の日本一に導いている。

 ランキングで6位に入った星野仙一監督も、野村監督を称賛していたという。「星野さんは阪神と楽天で優勝しましたが、どちらも野村監督の後任。後年、“ノムさんが選手に野球を教えていてくれた。オレの監督人生はノムさんに助けられた”と感謝を口にしていました」(球団関係者)

 野村IDの教え子たちは、指導者として各球団で活躍中。そういう意味でも、野村監督は日本球界に大きく貢献している存在だ。

■ランキング1位は川上哲治監督

 栄えある第1位は、川上哲治監督。言うまでもなく、巨人で“V9”という金字塔を打ち立てた名将中の名将だ。今回、ランクインした監督の中にも、川上監督の影響を受けている人物は多く、2位の野村監督は川上野球の信奉者であることを公言。

 前出の江本氏も、「王、長嶋がいたからV9できたなんて言う人もいるけど、ON以外は普通の選手。あのメンバーで9連覇できるなんて、監督の力以外にない」と、その手腕を称える。

 川上監督は、当時のメジャーから「組織で戦う野球」を、いち早く導入。選手に“フォア・ザ・チーム”の精神を教え込み、自分の役割を徹底させた。V9戦士の一人でもある黒江氏によれば、川上監督は選手に厳しい反面、“人情”もあったのだという。

「川上さんは厳しい監督だったけど、人間的に素晴らしい人。選手には“こうだから、こうやらなくちゃいけないよ”と、ちゃんと理論的に説明してくれた。V9選手の多くが名指導者となったのは、川上監督の教えのおかげ」(黒江氏)

 今回、名監督としてランク入りしたV9戦士と、その教え子たちの数は、実に9人。川上野球の遺伝子は、今も日本野球に受け継がれている。

 今後、伝説の名将・川上哲治を超える監督は誕生するのか、楽しみだ。

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