腹腔鏡手術、うっかりミス…医療事故「危ない病院」の見分け方 (2/4ページ)

日刊大衆

外科手術も人工知能を使う時代に入っています」(最新医療に詳しい外科医師)

 先の2例は、まさにこの腹腔鏡での手術ミスだった。「軽自動車しか運転できない人に、いきなりF1マシーンや、戦闘機を操縦させても無理というもの。開腹手術と比べて術後の痛みも少なく、傷も残りにくいんですが、腹腔鏡の操作は、かなり難しい。カメラには死角があるし、手に伝わる感触も少ない。手術中に想定外の出血が起きても対処がしにくいんです」(前同)

 胃がん、大腸がん、泌尿器がんなどは、この手術方法も普及してきたが、「やはり、肝胆膵(肝臓、胆のう、膵臓)手術は、開腹したとしても難しい手術です。それを腹腔鏡で済ませるといっても、あまり賛成しませんね」と、『名医を疑え!良い医者、悪い医者の見分け方』(双葉社)著者の近藤誠医師は明かしている。

 それでも手術をやるという“モンスター医師”が世にはいるらしい。

「多少の死亡例があっても、最新医療の実績を残したいという、功名心旺盛な医師も世間にはいます。大学病院などでは医師同士が実績を競う傾向があります。死亡例が続いても学内カンファレンス(協議会)にも取り上げられず、上司は無関心。騒ぎにならない限り、同じ学内の同僚医師も余計な詮索はしないという空気が蔓延している病院もあります」(全国紙社会部記者)

■絶対に許されないミスも…

 医療ミスは、高度医療ばかりだとは限らない。京都大学医学部附属病院では、60代女性患者に与えた点滴剤の調合ミス(17年)によって患者が死亡。30代の男女2人の薬剤師が、点滴液の濃度を通常の1000倍で調剤して処方したことが原因だった。

 また同病院では2000年、看護師が人工呼吸器の加湿器に誤って消毒用のエタノールを注入して、入院中の17歳女性が死亡した事故もあった。遺族は損害賠償を求めて訴訟を起こし、最終的に看護師ら4人と大学に、2800万円を支払うよう命じられた。

 こうした絶対に許されないうっかりミスといってもいい事故は、東京女子医科大学病院でも相次いでいる。2014年にあごの下の腫瘍摘出手術を受けていた男児(2)が、術後3日で死亡。

「腹腔鏡手術、うっかりミス…医療事故「危ない病院」の見分け方」のページです。デイリーニュースオンラインは、手術医療裁判NHK病院カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る