世間を震撼させた“凶悪殺人犯”と「獄中面会」(2)<筧千佐子>近畿・連続保険金青酸死 (2/2ページ)

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「被害者遺族に申し訳ないという思いはありますか」と問いかけた私に、千佐子は「ないですね」と言い切り、こう続けたのだった。

「だって、私が殺したのは被害者ですよ。遺族を殺したわけじゃないですから」

 千佐子は、善悪の基準が普通と相当異なる人間なのだ。

 一方で、千佐子は死刑判決については、「今さら、どうのこうのないです。あす死刑になってもいいという気持ちです」と潔く受け止めていた。現在は大阪拘置所に移り、3月1日に大阪高裁で始まる控訴審を待つ身だが、死刑が確定すれば、再審請求せずに刑を受け入れそうな雰囲気すらある。

片岡健(ノンフィクションライター):1971年生まれ。新旧さまざまな事件を取材しているノンフィクションライター。新刊「平成監獄面会記 重大殺人犯7人と1人のリアル」(笠倉出版社)を上梓したばかり。

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