長嶋茂雄「だいぶラクになったよ」胆石消えて完治“奇跡の回復”の真相 (2/3ページ)
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長嶋茂雄
それなしで流れ出た、しかも全部なくなったというのは、長嶋さんの場合、かなりミラクルですね」
医療の常識さえ飛び超えてしまった驚異の長嶋氏。胆石に関しては、もはや“完治”といっても差し支えない健康状態だろう。
「昨年の入院以降、ミスターの病状に関して公式な発表はほとんどなかったこともあり、重病説など、さまざまな臆測が上がりました。ただ、今回の記事によって、そんな不安も一掃されましたね」(スポーツ紙記者)
■“奇跡の復活”の背景にあるファンへの思い
今回、見事に“奇跡の復活”を遂げた長嶋氏は、胆石以前にも大病を跳ね返した実績がある。それは、2004年に患った脳梗塞だ。この年の夏、日本代表監督として、アテネ五輪での指揮を執るはずだったが、この病により、五輪参加を断念することになる。だが、長嶋氏は、そんな挫折を味わってもくじけることなく、壮絶なリハビリに打ち込んだ。
「当時、周囲が驚くほどハードなトレーニングを行っていたミスターですが、当初は人目を忍んでリハビリに励んでいたといいます。ただ、あるとき“完全な姿には戻らないかもしれない”と、自分の体の限界を悟り、それからは他の患者さんに交じってリハビリをするようになったそうです」(球界事情通)
不自由な体であっても、ありのままの姿を見せる。そこには、実に長嶋氏らしい理由があった。
「自分がリハビリを一生懸命に頑張る姿を見せることで、“同じ境遇にある人を励ますことになる……”と、ミスターは、そんな思いを持っていたといいます。スーパースターが、思い通りにならない体をさらすのには勇気がいること。でも、ミスターはファンのために、覚悟を決めたんです」(前同)
強い意志でリハビリに打ち込んだ長嶋氏は、05年7月、東京ドームの巨人対広島戦に登場。ファンの前に姿を現わし、“復活”をアピールした。
「ミスターは右手にはマヒが残っていますが、食事は左手で上手にハシを使って食べていますし、昨年までは毎年、キャンプ視察にだって出かけていた。