NASAの宇宙生物学者が深海にある生命の起源を再現(米研究) (3/4ページ)

image credit:NASA/JPL-Caltech
・原始の海の状況を再現
バージ氏らが再現した原始の海水は、水とミネラル、それから熱水噴出孔で形成されるピルビン酸塩とアンモニアの2つの分子(アミノ酸の形成に重要)を混ぜたものだ。
また原始の地球にあった無酸素の海に近づけるために、水から酸素を取り除き、pHをアルカリ性に調整。さらに初期の地球に豊富にあった緑青――すなわち水酸化鉄を加え、熱水噴出孔周辺の温度に近い70度に加熱した。
この水に少量の酸素を注入したところ、アラニンというアミノ酸が形成された。
さらにアミノ酸反応の副産物であり、複雑な有機分子と結合して生命を誕生させる可能性があるαヒドロキシ酸までも確認された。
「初期の地球に似せた地質学的条件では、海底に実際にあると思われる穏やかな条件下のシンプルな反応から、アミノ酸とαヒドロキシ酸が形成されることを証明しました。これは、おそらくほかの惑星でも言えることでしょう。」
今回のことは、熱水噴出孔が作り出すエネルギーやそこに現れる素材についての9年越しの研究の成果なのだそうで、ようやく初めて有機反応が観察された形だ。