認知バイアスの恐ろしさ。ブラックな職場では、いじめの被害者が加害者と思われている場合が多い(米研究) (1/2ページ)
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ブラックな職場では、正しい評価がなされず、不当な扱いを受けている被害者なのに、加害者とみなされることがあるようだ。
上司や従業員は、いじめている側といじめられている側を正しく認識していない場合が多いという。
一方、当のいじめた本人はといえば、上司に気に入られていさえすれば、いじめは大目に見てもらえるというのだから被害者は踏んだり蹴ったりだ。
実際には優れた成績を収めていても、嫌がらせやいじめの被害者になってしまうと、無能というレッテルが貼られる危険もあるという。
これらは、『Journal of Applied Psychology』に掲載された、被害者に対するバイアスについての研究から明らかになったことだ。
・被害者なのに加害者と思われている
アメリカ・セントラルフロリダ大学のシャノン・テイラー氏らは、4つの研究からブラックな職場でのバイアスについて救いのない事実を明らかにした。
最初の2つの研究では、従業員とその上司に質問に回答してもらいった。
その結果、上司はいじめの被害者を、実はいじめている加害者と評価する傾向があることが判明した。

後半の2つの研究では、ある従業員の仕事の成績・他人の扱い方・他人からの扱われ方の説明から、参加者にその人を評価してもらうという実験を行なった。
その結果、参加者には、被害者は他人を不当には扱っていないと事前に伝えられていたのに、被害者の方がいじめる側だとみなされていた。