体力のない中小企業が採用すべき「ストックビジネス」、その意外な始め方とは? (2/4ページ)
――だから、仕組みをまるごと買ってしまってノウハウを築き上げる過程を省くということですね。
小泉:そうです。なんでも自社で立ち上げることにとらわれている日本の経営者は多いですが、投資・M&Aで一気に「獲得」してしまうという発想を持つべきです。立ち上げはこれからの「計画」にお金を投じますが、投資・M&Aは実稼働している「実績」のあるビジネスにお金を投じる行為です。どちらが合理的かはすぐわかると思います。
ただ、ストックビジネスは積み上げですから、短期間で大きく儲けたいときには不向きなんですね。フロービジネスの方が数字的な華やかさもあるのでどうしてもそちらに目がいってしまいがちです。
――たしかに「ストックビジネス」は育てるビジネスだと思います。「育てる」やり方は効率的ではないから避けて、M&Aや投資をすべきということでしょうか?
小泉:いえ、そういうわけではありません。M&A・投資したストックビジネスを維持していくことも重要です。その過程で育てていく必要はあります。ただ、今やっている本業をストック化するパターンや新規事業を0から立ち上げるパターンと比べると、すでにある程度育ったビジネスを獲得するわけですから、一から育てる時間を大きく短縮できるということです。中小企業にありがちな「社内経営リソース不足」も一気に解決できます。
■ZOZOはストックビジネス?――実際にストックビジネスで安定した収益をあげている企業はどのようなところがありますか?
小泉:本書で紹介した企業事例としてはAmazon、マイクロソフト、ドクターシーラボ、パーク24、クックパッドなどがあります。他にたとえば31期連続で増収増益の家具製造小売業のニトリは家具だけではなく生活必需品も揃えており、リピート率が高いストックビジネスの仕組みをつくっています。
――今、話題のZOZOはいかがでしょうか。