今年は巨人、五輪イヤーは阪神の算段も!? 原辰徳vs矢野燿大「長嶋茂雄と掛布雅之の代理戦争」 (4/5ページ)

日刊大衆

その菅野を筆頭に、今季の巨人先発陣は、山口俊、ヤングマン、今村信貴、田口麗斗、メルセデス、野上亮磨と分厚い。これに、メジャーから日本球界に復帰した岩隈久志が加わる。「ローテ争いは熾烈です。そのため、ローテから外れた投手を国際試合のように、“第2先発”として起用することも考えられます」(前出の巨人担当記者)

 V奪還への最大の弱点はリリーフ陣だ。「6月にマシソンが復帰するまでの辛抱。それまでは若手と新加入の守護神・クックに期待するしかない」(同) リリーフ陣の踏ん張り次第だが、球界の盟主としての輝きを取り戻すことができる戦力は整った。

■阪神タイガースは巨人と真逆の方針

 一方、オープン戦のスタートから6連敗と苦しい船出となった矢野阪神。12日にナゴヤドームで行われた中日戦で、なんとか初勝利を収めた。「キャンプ後に2軍調整させていた高山俊外野手を即スタメン起用。すると、ドラフト3位ルーキーの木浪聖也内野手が、自身はもちろん、チームでも初の猛打賞となる3安打2打点。彼が開幕ショートをアピールすると、センターを狙う高山も2打席連続タイムリーの大活躍。プラスの相乗効果が働きました」(スポーツ紙阪神担当記者)

 昨季、チーム打率でリーグ5位の貧打に喘いだ打線浮上のカギは、やはり若手の台頭だ。矢野監督は昨シーズンの2軍監督時代、ウエスタン・リーグとファーム選手権でチームを優勝に導いた。

「阪神で“ミスター”といえば掛布氏。彼は金本前監督との確執で2軍監督を追われましたが、代わって指揮を取った矢野氏は、掛布時代に育った選手の活躍で日本一を獲得したんです。代打の切り札として活躍している伊藤隼太外野手に打撃開眼させたのも掛布氏でした」(球団関係者)

 東北福祉大出身の矢野監督は、金本前監督の1年先輩にあたる。金本氏が阪神の監督に就任した際、作戦コーチ(事実上のヘッド)としてベンチ入りしたが、「そのコンビはうまくいかず、むしろ今では、矢野監督は掛布氏の遺伝子を受け継ぐ男という印象がある」(阪神OB)という。

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